シワの解消に有効!?ボトックス注射の効果やメリットについて紹介


ボトックスが持つ働きとは

ボトックスとは、食中毒の原因として知られるボツリヌス菌から抽出されるタンパク質の一種です。菌が出す成分を精製し安定化させたものであり、薬剤の中にボツリヌス菌が入っているわけではなく安全性は保証されています。神経情報の伝達はアセチルコリンという物質によってやりとりしますが、ボトックスにはアセチルコリンの分泌を抑える働きがあります。ボトックスを注射することで、筋肉のけいれんを抑えたり、筋肉を弛緩させたりさせる効果が得られるのです。

ボトックスによって期待できる効果

ボトックスは眉間や額などの表情シワを抑えるために用いられます。表情シワは筋肉を動かすことで発生するシワであり、目を細めるなどの日常的な動作を繰り返すことでシワが深くなってしまいます。そこで、ボトックスを注射することでシワを作る筋肉の働きが弱められ、シワを薄くする効果が期待できるのです。あごの下の梅干しジワや上唇のシワにもボトックス注射は用いられます。エラの筋肉に注射するとエラ張りを抑える効果も期待でき、顔の輪郭をスッキリとさせることで小顔にすることが可能です。奥歯の噛みしめや歯ぎしりも弱められ、顎関節症の治療にも用いられます。多汗症の改善や眼瞼けいれん、斜視の治療などでもボトックスは使われており、美容分野のみならず医療分野でも活躍している物質です。

ボトックスのメリット・デメリット

ボトックス注射のメリットはメスを使わないことです。細い針で注射をするので顔に傷跡が残りません。また、手術とは異なり、施術後はすぐに帰宅することが可能です。施術当日の入浴や激しい運動は避ける必要がありますが、ダウンタイムが少ない点も特徴です。内出血や肌の赤みが出るケースはあるものの、多くの場合は1週間程度で落ち着きます。施術時間も15分前後と短いので、忙しい方でも受けやすいメリットがあります。デメリットとしては、必要以上に筋肉が緩んでしまう副作用があることが挙げられます。まぶたが重くなったり、表情が乏しくなったりするケースがありますが、1ヶ月前後で症状が収まる場合が多いです。

ボトックスの効果が持続する時間

ボトックス注射は、施術を受けてから効果が発揮されるまでに時間がかかります。3日後から効果が徐々に現れ始め、約2週間後に安定します。効果は3ヶ月~4ヶ月程持続し、それ以降は徐々に消えていきます。効果は一時的なものなので、持続させたいのなら繰り返し注射を受けることが必要です。3ヶ月~半年の周期で注射しますが、効果時間は個人差があり、医師と相談した上で注射のタイミングを決定します。

切らない整形で有名なボトックスですが、実は、ふくらはぎなど足の気になる部分に注射することで、筋肉を退縮させ、足をスリムにする「部分痩せ効果」も期待ができます。